2015年01月29日

初アウロラ

オーロラ、ではない。尤もアルファベットで記せばいずれもAURORAであり、意味する処は極光で間違いないかと思うが、私の云うアウロラ(AURORA)は、イタリアの筆記具メーカーのことである。
現在、暦通りではない勤務に就いている為に、平日ではあるが今日は非番の日となった。同じく今日が休みの家人と共に昨晩から車を走らせ、道中予約無しで泊まれる宿を見つけて仮眠を摂った。今朝―というより昼近くなってしまったが、博多に赴き、駅ビルと化したアミュプラザや天神辺りの店を巡り久々に色々と買物をした。
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元来散文や詩の様なものを綴ったり、手紙魔と呼ばれる程に書簡をしたためたりするのを好んでいたが、酷い乱筆がコンプレックスで、ワープロまたパソコンが普及し出してからは手書きをすることが殆ど無くなってしまっていた。
きっかけは何だったか、すっかり忘れてしまったが、イタリアにアウロラという筆記具のブランドがあるのを知り、深く惹かれた。これまで強い意識はなかったが、フェラーリといいアズーリ(サッカー)といい、或いはヴィスコンティの映画も然り、イタリアの文化、イタリアの人々が生み出す何かが殊に好きなのかも知れない。

字が下手なことを殊更強く意識させられる筆記具の代表として、長いこと万年筆を苦手としていた。実際、まだ十代の頃初めて手にした万年筆のペン先をものの数日で書き潰してから、自然と避けていた節がある。ボールペンやサインペンがあれば大抵の用は足りるので、少なくとも私にとっては万年筆が必需品であった試しがなかった。
がしかし、長らく事務上の必要を除けば手書きから離れていた私が近頃再び書くことに意識を向け始め、折しも家人が最近万年筆に拘りを持つ様になって、この歴史ある筆記具に無性に魅力を感じたとしても我ながら決して意外なことではない。そこに、順序は定かでないがアウロラの存在を知り、他の例えばボールペン等製造はしていても本領は万年筆だと知れば、より強く関心を抱くのも然り。
アウロラには何よりオプティマと呼ばれる美のシリーズがあるが、久しく万年筆など使っていないほぼ初心者にとってはいささか高価過ぎる代物である。よりカジュアルで力まず手に出来る製品として、イプシロンという種類があり、丁度今イプシロンキャンペーンと称して、買上げ時に無料でペンケースを同梱するとのこと。それにつられた訳でもないが、黒と迷った挙句試書させてもらい、より書き味の滑らかに感じるブルーの方を選んだ。青とは云え、幾分紫がかった群青に近い色である点にも惹かれた。
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インクはアウロラの青。同メーカーの純正品は黒と青の二色しかなく、黒は濃淡の殆どないマットな色だそうだが、青は仄かに紫を帯びた仲々良い色である。メーカー推奨のインクにドクター・ヤンセンというメーカーのものがあるらしく、様々テーマに添った色を用意しているそうだが、東京か関西辺りまで行かないと入手は難しい様だ。

実は、アウロラというメーカーに強く惹かれはしたが、はっきりした紫色の万年筆がないらしいのが暫く悩む種となっていた。ネットで見る分にはオプティマのバーガンディが部分的に紫に見えないこともなかったが、博多にある幾つかの取扱店舗で実物を見ると明らかに赤であり、それは深みのあるとても良い色ではあるが若干望みとは異なっていた。ゆくゆくもっと高価なアウロラを手に入れたいと思う日が来るかも知れず、バーガンディも一つの候補ではあるが、丁度その頃に紫のアウロロイド樹脂を用いた限定品が発売されないかと期待したい処だ。
が、とにかく今は漸く手にしたイプシロンに馴染み、その握り具合と書き味を堪能したいと思う。

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posted by 紫乃薇春 at 22:59 | Comment(0) | 日記
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