2013年11月16日

ソライロの日/たまゆらの夕べ

暫く続いた真冬並の寒波が昨日一昨日と和らいで、春の午後の様なのどかな眠気に誘われた。花こそ咲いてはいないものの、梅の残り香と桜の色の気配を感じる程の春らしさ。「小春日和」というのも今時分のことだったろうか。
昼近くまでは今日も暖かで、食後に少しベランダに立つだけで眠くなった。しかし午後からは北風に変ったか、俄かに気温が下がり始めた。日陰にいると身震いする程肌寒くなり、二つ三つ大きなくしゃみをしながら肩をすくめた。

今日はソライロの日。気象情報のサイト『ウェザーニューズ』が数年前から始めた企画で由緒らしきもないが、主旨に賛同し参加を始めてからもう2年余りになる。
毎月16日16時16分、空を見上げて写真を撮り様子を伝えるというもので、その時々の空の表情を観る面白さと共に、振返った時に時期毎の移ろいを知ることも出来て興味深い。
ソライロの日/たまゆらの夕べ〜20131116
いつもは同時刻居ることの多い長崎県佐世保市の空を報告しているが、今日は国道35号線を東へ移動中にその時刻を迎えた為、今は佐賀県武雄市に属する道の駅山内(黒髪の里)に足を留め空を仰いだ。晴天だが雲がやや多く、西日が時折霞んで影は薄ら。夕方は一層気温も下がって、陽向に居ても寒さを感じた。

道の駅を発ち、武雄の御船山楽園を訪ねた。切立つ奇岩を頂き独特の容姿を持つ御船山の南斜面に嘗ての鍋島藩が築いた庭園を整備し、四季折々に美しい花々を見せる登録記念物指定の名園である。
春の桜や躑躅、初夏の紫陽花や冬の椿等いずれも美しく、中でも躑躅は全国でもそうそうない造園の美を誇る。
しかし何と云っても秋の紅葉こそ御船山楽園の真髄である。東京ドームのおよそ十倍とも云われる広大な敷地の至る処に様々な品種の楓が植えられ、晩秋になると麓から次々に色づいてゆく。私も、躑躅は一度観たもののその他の季節はまだ碌に訪ねたことがないが、九州に移り住んで以来ほぼ毎年紅葉だけは観に訪れる。
出来れば早めに足を運び昼と夜とそれぞれに楽しみたかったが、夜更しで出足の遅い癖は仲々治らない。結局、日没間際にやっと現地に辿り着いたが既に入口付近の駐車場は一杯、少し離れた第2と第3の駐車場も塞がっていて、更に遠い第4駐車場まで行って漸く空きを見つけた。
園内に入ると既に薄暗く、夜間のライトアップが始まっていた。この紅葉ライトアップは「たまゆらの夕べ」と名づけられ、九州一の規模を誇るとのこと。そもそも夜桜は此方でもあちこちで楽しむことが出来るが、夜間の紅葉観賞はそれ自体九州では見所が余り浮かばない。数少ない夜の名所の中にあって御船山の灯り加減が生むその美しさは実に幻影夢想、息を呑むばかりである。今宵は丁度上りの月が出て、それがまたライトアップとえも云われぬ調べを奏で合っていた。
ソライロの日/たまゆらの夕べ〜20131116
楽園のサイトでは園内の紅葉は庭園下部が8割以上、上部が6〜7割とあったが、実際に今宵観た印象では全体にまだ色づき半分。尤も日中訪れていたらまた見映えも違ったかも知れない。いずれにしてもこれから一週間程が見頃のピークとなるだろう。
ソライロの日/たまゆらの夕べ〜20131116
御船山楽園では現在、夜間の『たまゆらの夕べ』と並び日中に『紅葉まつり』を開催中。もう期間も半分過ぎてしまったが、近い方、興味がおありの方は是非行かれてみては如何だろうか。

『紅葉まつり』
2013年11月1日(金)〜12月8日(日)
8:00〜17:00(雨天開催)

『たまゆらの夕べ』
2013年11月9日(土)〜28日(木)
17:30〜22:00(雨天開催)

御船山楽園公式HP:
http://www.mifuneyamarakuen.jp/


posted by 紫乃薇春 at 22:37 | Comment(0) | その他
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