2012年03月15日

惜別

長崎県北・佐世保の街は知る人ぞ知るインド料理店の激戦区であるが、その生存競争は傍目で見る以上に熾烈なものらしい。昨年か一昨年オープンしたばかりの新店舗はまだ一度も足を運ばぬ内に瞬く間に閉店してしまったが、今日はまた老舗の一店舗が幕を閉じた。
先日その噂を聞き、出来れば昨日行くつもりであったが叶わず、結局最終日の今日訪れた。入店時は店内がガランとしていて「最後の日にこれでは…」と心配をしたが、席に着きメニューを待つ間に幾組かの客が来店し賑やかになった。この店の味を好んだ客が惜しんで駆けつける様子が感じられ微笑ましく思えた。
頼んだのはそのものズバリの「ベジタブルカレー」辛さはミディアムである。
カリカ〜20120315
これに、ライスとラッシーを併せて注文。以前はインド料理店ではナンをよく頼んでいたが、この1、2年程は専らライスが主である。
実を云うと佐世保のインド料理店ではアーケードにある店舗に行くことが多くこちらの店には数える程しか来たことがなかったが、スパイスの加減だろうか幼少期を想わせる様な懐かしい味がした。初めて訪れた時、過剰な程のサービスの良さにむしろ及び腰になり、それが今ひとつ足の向かない一因であったのだが、もっと頻繁に何故通わなかったかと悔やむ程であった。
激戦区と書いたが、この国道沿いの店が姿を消すことにより一気に寂しくなってしまう。残るは同じ系列の店舗が三ヶ町と四ヶ町にそれぞれ一軒づつ。好みの店ではあるが、それだけでは物足りない。
長崎に引越してきて三年近く、さほど長くはないが景色の変化が著しい。少しでも見慣れた風情が損なわれるのは心許ない気分になる。外様の私でさえこうなのだから、生粋の長崎っ子、佐世保っ子の人々の心情は如何ばかりであろうか。


posted by 紫乃薇春 at 23:45 | Comment(0) | その他
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