2009年07月03日

井上陽水 40th Special Thanks Tour
at YOKOHAMA 2009.07.03

2009年7月3日(金)
神奈川県民ホール

井上陽水〜20090703壱

昨日に続き県民ホールにて、井上陽水公演である。

井上陽水(Vo、G、Harmonica)

美久月千晴(B)
山木秀夫(Ds)
今剛(G)
今堀恒雄(G)
小島良喜(Keyboard)

我那覇美奈(Chorus)
藤田真由美(Chorus)
Rie Fu(Chorus)

(メンバー紹介の順)

昨夜は19時にブザーが鳴りその5分後に客電が落ちたが、今夜は更に早く18時55分にブザーが鳴り、19時きっかりに客席の照明が消された。最近の陽水の、この変に引張らずにほぼ予定時刻通りに演奏を始める律儀さが好きだ。リハーサルではサウンドのチェック等厳しく行っているのだろうけれど、いざ出番となれば勿体ぶらない。以前も同じことを書いた様な気がする。それだけ今のメンバーやスタッフを信頼しているのだろうし、また陽水の信頼に応えられる優秀な人材が揃っているのだろう。
セットリストはオープニングの「Happy Birthday」を初め昨夜と大差ない様であるが、実際は4、5曲もの入替えがありそれだけでも二日間聴けた甲斐があったというものだ。
出だしのPAのバランスが昨夜より向上しており、陽水の声が聴き取り易くなったことも大きい。その分コーラス隊がやや抑え気味に感じられるきらいもありはしたが、要所での仕事はしっかり果たしていた。

始まりから5曲目までの流れは昨夜と一緒、MCの中身も大差なかったが、序盤の弾き語りコーナーで今夜は(ホワイトボードのセットリストには載らなかったが)陽水が高校時代に初めて書いた無題の曲、そして短縮バージョンではあるがデビュー作「カンドレ・マンドレ」を披露した。この2曲はやはり一緒にやってくれるのが嬉しい。今夜はこの曲をまだ生では聴いていないという熱狂的なファンの方の一人が来ていた筈で、漸く溜飲を下げたのではないだろうか。私も、少なくとも揃って聴くのは陽水のライブを初めて聴いた1981年暮のツアーの追加公演以来だ。
弾き語りの「断絶」と「帰れない二人」のヴォーカルも昨夜より状態が良かった。今夜はPAだけでなく陽水自身の調子も出だしから昨夜より良好だったと思う。却って好調時ならではの綻びも処々にあったのが玉にキズだろうか。しかし清志郎を想って歌う「帰れない二人」は歌というより悲鳴に近い迫力だった。
(追記:このレポートはライブの帰り道における走り書きでかなり端折った感が否めずここでも書き損ねたが、とある友人のレポートを読んで思い出したことをひとつ。
「断絶」を歌う前に美空ひばりの「お祭りマンボ」、クレイジーキャッツの「ハイそれまでヨ」を例として口ずさみながら「断絶」を書くに至った経緯を明かしていた。
それによれば当時「途中で曲調のガラリと変る曲にあこがれていた」そうで、それが「断絶」の展開、そして歌い方にも反映しているそうだ)
昨夜の「ワカンナイ」に替り今宵は「新しいラプソディー」を。いつもなら一度しか出番のない12弦ギターが今夜は終盤の「最後のニュース」と合わせて二度使われたのも珍しかった。
中盤のアカペラコーナーで昨夜は「ぞうさん」「桃太郎」の歌を挿み「赤い靴」と「黒田節」を披露したが、今宵は「赤い靴」と「炭坑節」。合間には「めえめえ児山羊」と「通りゃんせ」が口ずさまれた(「めえめえ児山羊」はホワイトボードにも掲載された)。
「通りゃんせ」を歌い進めながらふっとまた「めえめえ児山羊」の一節に戻ってしまう辺り、今夜の陽水が抜群に乗っていることを窺わせた。

井上陽水〜20090703弐

終盤は「ドレミのため息」に替る「移動電話」からスタート。自身の40周年について再三触れるMCの中で「当時は携帯電話もなく…」と語った辺りからこの「移動電話」が脳裏をよぎったが、まさか本当に聴けるとは思わずまた涙腺が弛む。
因みに「移動電話」も「ドレミのため息」もアルバム「永遠のシュール」からの楽曲である。
「クレイジーラブ」から「少年時代」までは昨晩と同じ流れ。「最後のニュース」の三番の「世界中の人と愛と金が入り乱れて いつか混ざり合えるの〜」という処、昨晩はオクターブをずり上げ絶叫していたが、今夜は淡々と歌い上げていた。

アンコールに入り最初の曲は「アジアの純真」から「渚にまつわるエトセトラ」に替えられた。横浜が港町であることに思い至っての変更だろうか。私としては両方聴きたい気がしたがそれはなかった。
八戸の時はアンコールの最初にまず「Love Rainbow」で女声コーラス隊にひとしきり謳わせていたが、その後次第に導入としてまず1曲、という流れになりつつある様だ。「(横浜のコーラス隊は)シャイだけれど、(最後に揃ってのお辞儀など)出る処は出てしっかりアピールしている」という風な感想を陽水が漏らした。
そしてメンバー紹介―昨夜は向かって左端のキーボード・小島良喜からだったが今夜はベースの美久月千晴から始める変則ぶり。「夢の中へ」で一階席総立ちの後は「傘がない」で今宵も締め括り。八戸では「いっそセレナーデ」だった。今回のツアーでは「いっそセレナーデ」をラストに歌うことが多く、確かに素晴らしい曲ではあるが、最後は「傘がない」を聴きたい今の私の気分をこの二日間叶えてくれた陽水に感謝。
そして機材席を開放し追加シートを用意してくれたスタッフ、県民ホール、更にその情報を伝えてくれたe+に心より感謝したい。

コンサートが終り帰り道は雨。曲とは違い傘は持参した私。
自動車の照明と中華街のネオンに濡れた路面が光る様子を面白く眺めつつ、石川町の駅まで余韻に浸り歩いた。

【演奏曲目】
01 Happy Birthday
02 青空、ひとりきり
03 闇夜の国から
04 Make-up Shadow
05 とまどうペリカン
(初めての曲(無題)/カンドレ・マンドレ)
(お祭りマンボ/ハイそれまでヨ)
06 断絶
07 帰れない二人
08 飾りじゃないのよ 涙は
09 リバーサイド ホテル
10 ジェラシー
11 新しいラプソディー
12 赤い靴
13 めえめえ児山羊
(通りゃんせ)
14 炭坑節
15 移動電話
16 クレイジーラブ
17 限りない欲望
18 氷の世界
19 最後のニュース
20 少年時代

アンコール
21 渚にまつわるエトセトラ
22 Love Rainbow
23 夢の中へ
24 傘がない

井上陽水〜20090703参
posted by 紫乃薇春 at 23:37 | Comment(1) | 音楽<井上陽水>
この記事へのコメント
♪ 御用の無いもの通しゃせぬ〜

  そこで仔やぎは めぇ〜っとないた・・・


バックコーラスの3人が大口開けて笑い崩れたのを見逃しませんでしたゾ。

いつになく饒舌で、なんだか得したような気分です。シャウトのド迫力も感動的で、人間国宝井上陽水健在というところですね。

Posted by 丼止湯氷 at 2009年07月05日 13:00
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