2012年06月30日

水無月晦日

昨年関東で実施された計画停電が、今夏は九州でも行われる様だ。停電の日程及び時間を載せた表が各家庭に配布されたとの話も伝わってきたが、何故かうちのポストにはまだ入っていなかった。
念の為九州電力のサイトを見ると確かに載っており、期間は7月の2日から9月7日まで。予定通り実施されれば明後日から行われることになる。停電中自身の過ごし方はともかくとして、冷蔵を要する生の食材等はこれまでの様に無頓着に買溜めは出来ないだろう。これが冬ならまだしも、真夏のしかも日中に一日2時間半も保冷が効かないとなると想像したくない状況が待っているに違いない。我家では基本肉類は買わないが、野菜の類は普段欠かせないので葉物など普段の買い方は禁物である。常温で保存の利く食材をなるべく優先して買うことにしよう。

九州電力が計画停電実施に動き出したのは、やはり玄海原発の稼働停止が理由か。実際は原発を止めても全ての電力を賄うだけの発電能力はあるとも云われる。それは事実かも知れないが、電力の供給を電力会社に委ねきっている立場の弱さは少なくとも現時点で覆すことが出来ない。自家発電が出来ない以上、実施には従わざるを得ない現実がある。
原発再稼働に反対の声を上げたり一元的な今の供給システムに異を唱えるのは大切なことなのだろう。しかし実際に仕組を動かすだけの力を得るには果てしなく遠い道のりが待受けている。諦め、ではなく単なる事実としてである。
posted by 紫乃薇春 at 19:25 | Comment(0) | 日記

2012年06月29日

EURO 2012 ドイツ v.s. イタリア

日本時間の今朝3時45分(現地時間の6月28日20時45分)から行われたサッカー欧州選手権の準決勝・ドイツ対イタリアの試合は2-1でイタリアが勝利を手にした。幸い地上波で中継された為、前日のポルトガル―スペイン戦とは違いリアルタイムで(高画質で)観戦することが出来た。
前評判の高いドイツと、お世辞にも期待されているとは云えない今回のイタリア。だが、目には見えない相性やジンクスというものがやはりあるのだろうか。殊に前半はドイツが攻め込む場面も幾度かあったが何処かチグハグで、得点の気配が薄かった。対するイタリアは、これまでの試合よりは(本来のイタリアらしく)守備を重んじる布陣を敷きながら、ボールを持てばすかさず前線に繋いでゆく。そして掴んだ決定機をしっかりとものにした。2得点はいずれもバロテッリ。「未完の大器」という形容が相応しい彼だが、前の試合でPK戦の先鋒を務めきっちりとこなしたことが気持に余裕を生んだか。1点目はカッサーノからのサイドパスを頭で合わせてのヘディングシュート。2点目はモントリーヴォからのロングパスに見事な飛び出しで右足を振抜き豪快なミドルシュート。こちらは嘗てのアズーリらしいカウンター攻撃の典型でもあった。尤も2点目を決めた直後ユニフォームを脱ぎ捨てて上半身裸となり直立不動の姿勢を取ったが、喰ったイエローカードはその所為だろうか。どうも瞬時放心状態だった様子で、味方から祝福のタックルを受けてハッと目覚めた様な表情に変ったのが見ていて笑えた。
バロテッリのハットトリックも見てみたかったが、後半に入り足が攣った処でディ=ナターレと交替。カッサーノはディアマンティと、モントリーヴォはモッタと交替しその後もシュートに繋がる攻撃を幾度か見せたが、結局追加得点はならなかった。
2-0のまま行くかと思われたが、ゴール前のハンドでPKを与えて1失点。しかし、内容は終始イタリアが支配していたと思う。ドイツが攻める場面が多い様にも見えたが流れから得点に結びつかなかないのはイタリアが巧みだったからであり、(ドイツが)ボールを持たされていただけに過ぎない。

これで決勝はスペイン対イタリア。結局、グループCの両雄が勝ち残ったことになる。決勝となればスペインは得意のパスサッカーに磨きをかけてくるだろうが、譬えつまらないと云われようと本来の堅守を基調に前線を生かすアズーリであれば勝機は充分にある筈。ピルロやモントリーヴォ、デ=ロッシに疲れが見えなければ、そしてバロテッリとカッサーノの調子が良ければというのが重要ではあるが。
posted by 紫乃薇春 at 18:23 | Comment(0) | その他

2012年06月28日

水無月の空

水無月の空〜20120628

今年の梅雨は雨が長く続かない。晴れ間もまた長続きしないのだが、間欠泉かサーモスタット式電球の様に日替りで落着かぬ空模様である。
こちらに幾分涼しい風が吹いたと思う頃、北海道では各地で真夏日が観測されたそうだ。それも名寄、遠軽、北見などどちらかと云えば道内でも寒い印象のある地名が軒並挙げられている。フェーン、ではなくこの場合どんな現象なのだろう。

今夏開催のロンドン五輪において、その閉会式にTHE WHOが登場するという話が伝わってきた。真偽をまだ確認していないが、本当であればこれは見逃せないだろう。
ソロでの来日ツアーにてロジャー=ダルトリーが『TOMMY』全曲の素晴らしいパフォーマンスを披露する傍でピート=タウンゼンドの耳の具合がかなり悪化しているらしい―と囁かれていたが、オリンピックのエキシビジョンに立てる様ならそこまで心配することはないのかも知れない。

今夜(日本時間の明日未明)はサッカー・EURO2012の準決勝、イタリア―ドイツ戦が行われる。幸い地上波での放送がある為なるべく起きて観ることにしよう。
昨夜(今朝未明)のポルトガル―スペイン戦は0-0のままPK戦にもつれ込み、4-2でスペインが決勝に進んだ。どちらも殊にファンという訳ではないが、何となくポルトガルが勝てば面白いかと思っていたので少々残念ではある。が、前評判からすれば順当なのだろう。
ドイツは侮れないが、個人的にはアズーリの底力に期待している。
posted by 紫乃薇春 at 21:50 | Comment(0) | moblog≪空模様≫

2012年06月27日

昼下がりの光景

雨〜20120627

梅雨らしさの募る午後。
滴るのは雨粒か、汗の雫か。
posted by 紫乃薇春 at 22:13 | Comment(0) | moblog≪空模様≫

2012年06月26日

トクスリ

ウェザーニューズ台風情報によれば本日21時頃、フィリピンの東海上で台風6号「トクスリ」が発生したとのこと。今後は発達しながら中国大陸方面に向かう予想で、本州等に大きな影響はないと見られるが南西諸島などでは高波に注意する様促している。
尚、「トクスリ」とは韓国語で「鷲」を意味する語だそうである。
posted by 紫乃薇春 at 23:48 | Comment(0) | その他

2012年06月25日

夜景〜6/25

夜景〜20120625

今朝未明に行われたサッカーEURO 2012の準々決勝・イタリア―イングランド戦は0-0のまま延長戦にもつれ込んだ末、PK戦で4-2とイタリアが制した。堅守からカウンターを狙うイングランドと、守備もさることながら高いボール保持率を保ち緻密なパスワークで攻撃を組立ててゆくイタリア。一昔前ならまるで逆の姿を見ている様な展開だが、互いに仲々ゴールが決まらないジレンマはあるものの実に見応えのある面白い試合だった。イングランドのカウンターが殊の外脅威でアズーリ贔屓の私としては気が気でなかったが(笑)、守護神ブッフォンが高齢とは思えぬ抜群の安定感で最後の扉を固く閉ざしていた。
イタリアはPK戦に弱いという印象があり、2人目のモントリーヴォが外した時はギクリとしたが、ベテランのピルロがしっかり決めるとその後は盤石。むしろイングランドに綻びが生じ、イタリア最後のディアマンティが収めた時点で勝利をものにした。
共に譲らぬタフでありながらクリーンな試合で、終了の瞬間は思いがけず目頭が熱くなった。まだ準々決勝だが、あたかも決勝の様な充実感。イタリアはともかく、イングランドが咬んだ試合でこれ程に面白いのは初めてである。

次戦イタリアはドイツとの準決勝。“未完の大器”バロテッリがイングランド戦では不発だったが、このPKを首尾良く決めたことで調子を上げ開眼してくれることを期待したい。
PKを外してしまったモントリーヴォだが、2010年南アW杯の時から比べて遥かに存在感を見せている。ピルロのスタミナが心配されるが、今後のイタリアを支える鍵となる一人かも知れない。
posted by 紫乃薇春 at 21:42 | Comment(0) | moblog≪夜景≫

2012年06月24日

夕景〜6/24

夕景〜20120624

昨日から梅雨空が続いている。このまま明日まで、しかし漸く時期らしくなったということか。

今夜は博多で井上陽水公演を聴く筈であったが、残念なことに手違いでチケットが取れておらず逃す破目になった。昨夜の飯塚では結構顕著に曲目の入替えがあったそうなので、今宵はどうだったろうか。
不幸中の幸い(?)で来月の鹿児島公演チケットが入手出来たので、そちらに行くつもりである。

今日深夜(というより明日未明)、サッカーEURO 2012の準々決勝・イタリア―イングランドの試合が行われる。幸い地上波での中継がある為観戦予定。
posted by 紫乃薇春 at 22:45 | Comment(0) | moblog≪夕景≫

2012年06月23日

夜景〜6/23

夜景〜20120623

日替りの様な空模様、今宵は梅雨らしく。
posted by 紫乃薇春 at 22:03 | Comment(0) | moblog≪夜景≫

2012年06月22日

夕景〜6/22

夕景〜20120622

西海を薄紫に染めながら陽は沈みゆく。
posted by 紫乃薇春 at 20:38 | Comment(0) | moblog≪夕景≫

2012年06月21日

夏至

気の早い大型の台風4号は紀伊半島から関東までを踏みにじり、北東へと去った。コースから外れた長崎ではあるが、一部に土砂崩れ等が発生した模様。直撃した地域の方々は深刻な被害に見舞われたりなどしていないだろうか。
台風一過とまでは行かないが、台風が去った直後の一昨日そして昨日とこの梅雨幾度目かの中休みとなった。
しかし早くも次の台風5号が西から接近中で、今日から明日にかけてはまた激しい降りに注意と促された。実際、昨晩遅くから今日昼頃までは大雨とは云えないまでもそれなりにまとまった雨が降ったが、午後にはふっつりと止んでしまった。その後は変り易い空模様だけれども時折雲の隙間から陽光が差込めるに回復。台風5号は何処へ行ったのだろう?後のニュースで台風は低気圧に変り、梅雨前線と一体化したことが伝えられた。とうやらこちらに辿り着く前に歩みを止めたらしい。沖縄では荒れた天気に気をつける様促していたので、前線は現在南下しているのだろうか。
夏至〜20120621
今日は夏至。だが夏の折返しにしてはちと寒い。いや、実際の気温は今日も20℃を超えているし、何より湿気に満ちている所為か感じる以上に汗ばんでしまうのだが、それでもこの時期真夏日に達することはそう多くはない。梅雨のおかげだろうか。冬至の頃はありありと冬を感じることが多いのに比べ、夏至は必ずしもそうではない。
夏至〜20120621
今日の長崎の日の入りが19時33分、佐世保が19時34分。日没に間に合うかと国道35号を南へ向かい、JRの千綿駅を訪ねた。ほぼ真西を向いて大村湾が広がるこの駅は、季節を問わず夕映えの景勝地である。
現地の日没時刻丁度に着くと、対岸の山並の為既に太陽は地の向こうに沈んでいたが、黄昏が棚引く雲を仄かに染めているのが見えた。
夏至〜20120621
posted by 紫乃薇春 at 23:39 | Comment(0) | 紫夜(投稿)

2012年06月20日

夜景〜6/20

夜景〜20120620

これで何度目かの梅雨の中休み。明日はまた雨の予報。
台風5号が西からこちらに進んでいるらしい。
posted by 紫乃薇春 at 21:46 | Comment(0) | moblog≪夜景≫

2012年06月19日

夕景〜6/19

夕景〜20120619

気の早い台風が来るというので警戒していたが、こちらは直撃せず東に向かった様だ。ただ県内では崖崩れ等の被害も出た模様。
一旦和歌山に上陸した台風は三河湾に抜けた後、名古屋付近に再び上陸したとのこと。該当地域またこれからの予想進路に当たる地域の方々は殊に御注意されたし。

日本時間で今朝未明行われたサッカー・EURO 2012、グループCの試合はスペイン―クロアチアが1-0でスペイン、またイタリア―アイルランドは2-0でイタリアがそれぞれ勝利。これによりスペインが勝ち点7でグループ1位、イタリアが勝ち点5で2位となりそれぞれ決勝トーナメントにコマを進めた。
地上波による中継がない為ネット上の実況で様子を知るしかなかったが、とにかくアズーリが勝ち残ったことに喜びを感じている。尤もこれで胸を撫下している暇はなく、まだまだ正念場の続くことに変りはないのだが。
posted by 紫乃薇春 at 22:31 | Comment(0) | 紫夜(投稿)

2012年06月18日

水の風景

水の風景〜20120618

雨の日のうたかたに。
posted by 紫乃薇春 at 23:19 | Comment(0) | moblog≪空模様≫

2012年06月17日

夕景〜6/17

夕景〜20120617

二日程の雨降りの後、再び梅雨の中休み。だが午後からは曇りがちで、数時間も経てばまた降出しそうな様子である。
道端の紫陽花を見る度、ふと東の古都の佇まいを想う。
posted by 紫乃薇春 at 21:27 | Comment(0) | moblog≪夕景≫

2012年06月16日

ソライロの日 2012年6月

ソライロ〜20120616壱

先の梅雨入りからこちら、例年の如くすぐに中休みが訪れて蛍狩りの日などは真夏の気分ですらあったものだが、昨日から再び天気が崩れて今日は見事な梅雨空になった。午前中を中心に、時折雷を交える激しい降りが街を襲った。
ソライロの時刻はほぼ小止み、微かに細かい水粒が肌や衣類を湿らせるだけであったが、その後また雨足が強まり夜まで降りしきった。

久々に水溜りの出来る程の雨。そして咲く季節の花。

ソライロ〜20120616弐

ソライロ〜20120616参
posted by 紫乃薇春 at 21:19 | Comment(0) | moblog≪空模様≫

2012年06月15日

水の風景

水の風景〜20120615

予報通りに今日は午後から本格的な雨降りとなった。
以後数日は梅雨らしい空模様が続くだろう。

昨夜のEURO 2012 イタリア―クロアチアは1-1のドロー。前半は良い動きを見せたイタリアだが、後半は鈍ってしまった。2試合連続のドロー、これはイタリアにとって良くない兆候か。
2010W杯アズーリを苛んだ悪夢が脳裏をよぎるのだが。。。
posted by 紫乃薇春 at 21:27 | Comment(0) | moblog≪空模様≫

2012年06月14日

夕景〜6/14

夕景〜20120614

梅雨の中休みは続く。が、それも今日まで。
不穏な雲が既に気配を忍ばせている。

今夜はEURO 2012 イタリア―クロアチア戦を放映。
アズーリにとってクロアチアは鬼門の様な相手の一つらしいが、悪しき連鎖に呑まれないで欲しい処だ。
posted by 紫乃薇春 at 20:19 | Comment(0) | moblog≪夕景≫

2012年06月13日

雨季の華

梅雨の合間の、夜の彩り。

紫陽花〜20120613
posted by 紫乃薇春 at 22:18 | Comment(0) | arts

2012年06月12日

日本 v.s. オーストラリア

サッカーのワールドカップ・ブラジル大会アジア最終予選、日本の3戦目。或る意味衝撃の幕切れとなった。
確かに時間は過ぎていたのかも知れないが、最後に日本が得た(筈の)フリーキックを蹴らせる前に終了のホイッスル。前代未聞ではないか。累積レッドカードを喰った栗原をはじめ今野や内田等が受けたイエローカードも腑に落ちない処があるが、試合中の全てが吹飛んでしまう様な終り方。
それはともかく日本はこれで次戦、上記の3人が出場停止を余儀なくされ正直かなりの痛手だと思う。吉田も先のヨルダン戦で故障離脱し、ザッケローニとしても持駒に頭を悩ませているのではないか。

アウェイとはいえ「ウーン…」と首を傾げたくなる今日の試合であった。
posted by 紫乃薇春 at 21:22 | Comment(0) | 日記

2012年06月11日

祇園川にて

先日、最盛期を迎えた柚木のホタル狩りを堪能してきたばかりだが、今年のホタル観賞はこれで終りではない。佐賀県小城市の祇園川流域は九州、いや恐らく全国でも指折りのホタルの名所。その数シーズン毎に数十万匹、多い年には百万匹を超えるというから、数だけなら国内で1、2を争うのではないかと思う。
昨年その話を聞きつけてから今年のシーズンを楽しみにしていたが、漸く機会に恵まれた。週末は人が殺到する為静かに楽しむなら平日が良いとも云われたが、仲々都合のつく日が見当たらず、しびれを切らして昨日の日曜日に足を運んだ。

九州屈指の小京都としても知られる小城だが、この時期のホタルは町の観光資源として最も重要なものの一つだろう。ホタルの養殖が盛んに行われている様であり、毎年十万匹程が放流されているらしい。従って目にするホタルの内何割かは天然物ではないことになるが、同じくホタルを重要な観光資源とする中部地方のとある市の様に、わざわざ養殖業者に頼み余所の地のホタルが大量に紛れ込んだ挙句元々いた筈のホタルが追われ、殆ど姿を消してしまうという愚は冒さぬ様、養殖場を町で設けて地元のホタルの繁殖に力を注いでいる様だ。
最大の繁殖地である祇園川流域の長崎自動車道が横切る処より少し遡った場所に簡易のゲートが設けられ、地元のホタル愛護の方々が立って協力金を募っている。入場料ではなくあくまでも有志のみとのことだが、何となく、納めずにはいられない雰囲気である。その奥は川に沿って遊歩道が築かれその何処からでもホタルの観賞が可能だが、入口の近くは数が少ないらしく上流に進めば進む程多くのホタルがいる様だ。
祇園川下流の、清水川との合流地付近にある「ほたるの郷」という施設に車を停めて歩いたが、見所とされるその一帯までは徒歩で30分程かかる。後で知ったが、この期間殊に人出の多い週末にはもっと上流に臨時の駐車場が設営されているらしく、そこからなら数分歩けばゲートに辿り着ける。尤も、元来歩くのが好きでありながら近頃は歩数が減っていた処であり、久々に良い散歩になったと思う。往きはまだ日もあり、祇園川に沿った風景も見て楽しむことが出来た。
ゲートで協力金100円を納め、遊歩道を進むと前方には既にかなりの人垣が。上流に行けば行く程大勢で埋まっている様だったので、適当な場所で立止まり日暮れを待つことにした。時計は19時をとうに過ぎていたが、まだまだ辺りがはっきり見通せるくらい明るい。これが関東ならそろそろ夕闇の降りる頃だろうか。改めて、九州の夕日の長さを知る想いだった。
祇園川にて〜20120610-0611
佇んだ場所から上流を眺めると、緑の山に挟まれて葦だか蒲だかの水辺の草が茂っている。まるでタルコフスキーの『ストーカー』或いは『鏡』に出てきそうな景色だが、底の深い湿地の為おいそれと踏込む訳には行かない様だ。いやそれ以前に遊歩道との境には柵が設けられ、立入禁止とされているのだが。
遊歩道を愛護の会の人が巡回しており余りゆったりした気分で観られないのではないかと思ったが、何年も通い慣れた風の地元の人と思しき家族連れなどは全く気にせぬ顔で和気藹々としており、こちらもかなり楽な気分になれた。

19時半を回り、夜の8時が近い時刻になった。空はまだ随分明るいが、対岸に繁る樹々の陰はもう闇の色を湛えている。
と、あちらこちらから歓声が上がった。「見えた」「今光った」だの、口々に聞こえる。一番星ならぬ一番ボタルの出現である。
私も、真正面の木の葉の隙間にチラ、と光るものを見たかと思うと今度は別の葉陰にも瞬きが。そして次々に明滅が始まり、数が一秒毎に増してゆく様であった。
祇園川にて〜20120610-0611
薄明が残る内は藪から此方に仲々出てこようとはしないホタルであるが、景色の判別がつかない頃になると手前まで来て盛んに飛び回る者も出てきた。柚木のホタルも見事であったが、祇園川のホタルはその数100倍から1,000倍である。柚木に比べて見所が広いので思った程密度が濃いとは感じなかったが、それでも一区画辺りの明滅の数は柚木より多いのだろう。
祇園川にて〜20120610-0611
対岸の山の上の方まで飛翔したホタルが樹という樹を覆う様に競い合って、確かに天然の電飾を見ている様であった。だが構えた場所の対岸は広葉樹の森である。噂に聞く「あたかもクリスマスツリーの如き」というのは多分もっと上流の、人が殺到する辺りなのだろう。もっと早い時間に出てくればそこまで行き易かったのだろうが、来年は是非平日に訪ねてそのホタルツリーなるものを見てみたいものである。

ホタル観賞は21時半までとのことであったが、少し瞬きが下火になり始めた様に感じた21時前にはその場を辞した。戻り道、ゲートに至るまでに見えるホタルの数がどんどん少なくなっていった。時間帯もあろうが、我々が陣取った辺りがホタルの密度の丁度境目だったのではと思う。
ゲートを出て、車までまた30分歩いた。往路と違い足元の見えない暗がりに冷汗を掻いたが、どうにか無事に辿り着いた。
ホタルを観るにはいささか天気が良過ぎるのではないかと心配したが、そろそろ繁殖期も終りに近づきこぞって求愛行動に励んでいるのだろう。土地の人も今年は多いね、と半ば興奮の口調で語っていたのが印象深かった。
ホタルは見応えあったが、小京都・小城の魅力にも今度はゆっくり触れてみたい。
posted by 紫乃薇春 at 20:21 | Comment(0) | 日記

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。