2012年02月29日

閏の日

閏日・梅林〜20120229

年越しをハウステンボスで過ごしたり松の内に太宰府へ出掛けたりしたのが昨日のことの様であるが、実際は年が明けてから今日でふた月が経つ。一月の間は自分なりに様々なことがあった様に思うが、二月は瞬く間に過ぎた。しかしこれでも今年の二月はいつもの年より一日長く、今日がその閏日である。
殊にネタがなくても四年に一度しか訪れない日だと思うと、何か記しておきたくなる。幸い今日は半日暇になったので、昼下がりから東へ車を走らせた。

武雄で車を停め、御船が丘梅林に寄った。今年の梅は遅いと聞いてはいたが、着いてみると確かにまだ三分咲きにも満たない。平年なら概ね満開を迎える頃なのに、何とも寂しい有様である。
閏日・白梅〜20120229
早咲きで知られる島原城の梅も漸くまだ五分咲きと云うので、余所は推して知るべきなのかも知れない。昨年はもっと早い時期に御船が丘へ下見に訪れて、その時はまだ全く咲いていなかった。それに比べたら花があるだけまだましだが、ここ数年は咲き乱れた梅というのを観ていない気がする。桜じゃあるまいし―と云われてしまいそうだが、嘗て石山寺の梅園で桃源郷の如き繚乱を見て以来、満開の梅に魅入られてしまった。そこまでではなくても、年に一度は咲き競う梅を観たいものだ。
駐車場から梅林までの歩道の脇に「梅の花餅」と書かれた幟が幾つも立つのを見て気になっていた処、梅林入口の茶屋で売っていた。車へ戻る前に買って食してみたら、太宰府名物の梅ヶ枝餅とそっくりだった。これから梅ヶ枝餅として販売すれば良いものを―と思ったが、別の名で売らねばならない深い訳があるのだろうか。
閏日・紅梅〜20120229
武雄を発ち、更に東へ。はっきりしたアテがある訳ではないが、太宰府の梅はどんな様子かと思った。しかし程なく日暮れを迎え、鳥栖まで来て挫折。お腹も空いたので、市街地に迷い込み辿り着いた食堂で夕飯を済ませた。
帰り道、カーステレオから相方のの好きな山下達郎の「DONUT SONG」が流れ、ドーナッツが食べたいというので、佐賀のドーナッツ・ショップに寄りまとめ買い。
そういえば来月下旬、山下達郎のライブが福岡、長崎で行われる。昨年から続くツアーの一環とのこと。これまでの各地公演のレビューを読むと本人は絶好調だそうだが、次はいつ機会があるかわからない。聴けるものなら長崎辺り行ってみたいが、どうしたものか。
一方春からは井上陽水のツアーが始まる。こちらは六月に福岡で二カ所公演があり、サンパレスの分だけはひとまず確保。コンサートの副題『Hello,Good-bye』には如何なる想いが込められているのか。
その他四月にはロジャー=ダルトリーのソロ公演、五月には待望の黒百合姉妹・CD発売記念ライブ等今年の上半期は必聴の催しが目白押し。尤も関東に今もいたならば、この比でない程連日の誘惑に日々悶々とするのだろう。
posted by 紫乃薇春 at 22:25 | Comment(0) | 日記

2012年02月28日

栃尾揚げ

栃尾揚げ〜20120228

以前から気になっていた栃尾名物の油揚げが、今日まで開催の佐世保玉屋の「全国有名駅弁とうまいもの大会」にて販売されているというので相方に話した処、今日の外出時にその他の物産と共に買ってきてくれた。
どこにでもありそうな揚げが何故名物なのかと云えば、この栃尾揚げは油揚げとは云うが余所では見ない程分厚いものなのだ。殆ど厚揚げと変らぬ程である。ただ衣の風合いと上から見た時の長さや幅がよくある厚揚げと違い、確かに油揚げらしい姿である。切ってみると衣の中も、豆腐そのままの厚揚げではなく気泡の多い油揚げならではのもの。元来厚揚げよりも油揚げが好みの私だが、中の豆腐が余りに薄く豆よりも衣の油が多いのが悩みの種であった。栃尾揚げはそんな私にぴったりの食材の様だ。
この栃尾揚げ、現在は20幾つかの店舗で製造されているそうだが、店によってそれぞれ特色があるらしく、如何にもふわふわだったり、厚揚げ並にずっしりとした重みのあるものであったり。今回の物産展に出品されたものは佐藤商店さんというお店のもので、ここの揚げは予め中に玉ねぎ等の野菜を挟んであり、それを味噌だれにくぐらせて供する。
数ある栃尾揚げの中でも個性の強そうな品だが、味噌の風味が豆腐や間の野菜と思いの外マッチして美味しい。がしかし、厚揚げでも油揚げでも醤油が恋しくなるのが私の舌で、ほんの数滴垂らしてみたら味噌ともかち合わず旨味が増した。

今夜の食事はこの他に、同物産展で販売していた京都の湯葉鍋。こちらの出汁がまた、そのままおでんにも使えそうな味わい。デザートは島根のメーカーのチョコレート・ケーキ。出来合いばかりで贅沢だが、自宅では仲々出せない味を家で楽しむのも悪くない。
次の物産展で栃尾揚げが来たらまた是非買って頂きたい処。尤も、更に贅沢を云えば今度はもっとシンプルな、揚げただけの栃尾揚げも食してみたい。
posted by 紫乃薇春 at 22:40 | Comment(0) | その他

2012年02月27日

「カーネーション」

今更ながら、現在放映中のNHK連続テレビ小説に観嵌っている。所謂朝ドラに嵌るのはこれが初めてではなくて、最近では水木しげる夫妻の半生を妻の視点から描いた「ゲゲゲの女房」が面白く、それ以降の番組も成行きで観続けている様なものだ。随分前には博多を舞台にした「走らんか!」が妙に気に入り、途中幾つか飛ばしはしたものの結局最終回まで観てしまったのが記憶に残る。
今やっている「カーネーション」はコシノ三姉妹の母・小篠綾子の半生にスポットを当てたドラマ。コシノ三姉妹はそれぞれ名前は知っているが、実際にその衣装を纏ったこともなく実の処余り興味がなかった。しかしドラマを観ていると、各登場人物のキャラクターが立っておりやり取りもユニーク。殊に成長後の次女役の川崎亜沙美が実際のコシノジュンコ(劇中では小原直子)の雰囲気をよく捉えており、表情の繊細さなどプロレスラー兼業の女優とは思えぬ程絶妙である。
長女(コシノヒロコ=劇中では小原優子)と次女の間柄は関西のドツキ漫才の様だが、モデルとなった本人達は本当に当時そんなに仲が悪かったのだろうか。反発しながらも芯の部分ではお互いの才能を理解し合っている様子を、川崎ばかりでなく長女役の新山千春もしっかり演じていたと思う。三女役の安田美沙子を私は余り好みでなかったが、母堂を初め我の強い親兄弟(姉妹)の奔流にありながら至ってマイペースを飄々と体現出来る処に光るものが見えた。

しかしこの三者三様の振り幅の大きい姉妹の誰よりも巨大な振り子が主人公・小篠綾子(劇中では小原糸子)であり、三人の誰も頭が上がらない。流行の波に乗切れず迷うことはあっても、七転び八起き人形の様に必ず起上がる。むしろ以前より逞しくなって甦る。ユニークな三姉妹ではあるが、この母あっての子供達、というのを実感させる。
怪物の様な糸子役を第一週終盤から演じ続けた尾野真千子であるが、いよいよ出番も今週限り。この週末からは夏木マリにバトンタッチするという。なまじ体当たりで嵌り役だっただけに切替って違和感が生じないか不安もあるが、ドラマはこれからクライマックスを迎えてゆくだろう。
posted by 紫乃薇春 at 23:50 | Comment(0) | その他

2012年02月26日

光の王国終章〜花火

2012年2月25日(土)ハウステンボスにて




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2012年02月25日

光の王国・最終章

光の王国〜20120225壱

ハウステンボスにて。
まだあと数日残っているが、「光の王国」今季は実質これが見納めかも知れない。

光の王国〜20120225弐
posted by 紫乃薇春 at 23:01 | Comment(0) | moblog≪夜景≫

2012年02月24日

さくらプロジェクト2012 始動

「さくらプロジェクト2012」始動―ということで、本日漸く登録。ウェザーニューズより今月20日にメールを頂いていたが仲々都合がつかず、空いた日は天候が勝れないなど阻まれて、マイ桜を定めるのに今日までずれ込んでしまった…初端から出遅れ気味だが、これが今年の同プロジェクトに携わるペースに合致しそうだ。
今年で5回目の参加となるさくらプロジェクトであるが、昨年・一昨年同様今年も佐世保市内の須佐神社境内鳥居脇の桜を選定。上記の通り同プロジェクト参加当初の様に足繁く通うのは困難だが、週に1、2度程度のペースで見守って行かれたら良いと思う。

さくらプロジェクト2012始動〜20120224壱

さくらプロジェクト2012始動〜20120224弐

さくらプロジェクト2012始動〜20120224参

1枚目及び3枚目の写真はマイ桜の全景をそれぞれ異なる方向から見たもの。昨年やその前年の写真と変り映えはしないが、その分今年も同じ樹盛を保ってくれているのだろう。
2枚目の写真は今年追う予定のマイ蕾。昨年/一昨年は一番手の届き易そうな小枝の蕾を選んだが、昨年は途中で枝が折れていたらしく遂に開花しないままという哀しい結果に終った。今年は敢えて少し距離があるものの、勢いのありそうな枝の蕾を選択。まだ小さいが、確実に開花に備える膨らみを感じる。

今年の桜の開花傾向は全国的に平年並かやや遅めとのこと。関東地方は昨年よりやや早まる予想が出ているが、それは昨年極端に開花が遅れた為だそうだ。
因みに九州北部の平均開花予想日は3月30日とのこと。九州及び四国のほぼ全域が現在の処そう予想づけられているが、宮崎及び高知の一部のみ3月25日の開花予想。また東海の静岡及び三重県の一部地域も同様であるが、さすがは年間の降雪量が取分けて少ないと云われる各地だけのことはある(気候の大きく異なる沖縄及び奄美地方は除く)。
桜は冬場の寒さによって一度休眠し、春先寒気の緩みと共に目覚めると云われる。その時期を休眠打破期と呼ぶそうだが、今冬は1月下旬から2月中旬に亘り著しい寒波が到来。その為休眠が充分で、ここ数日の比較的温暖な気温により休眠打破も順調に行われているだろうと見込まれている。ここ暫く爛漫と云える程の桜を拝んでいない様な気がするが、今年は見応えある満開の桜を期待したい。
個人的には例年散り始めた桜を哀しく見送る花祭、今年こそは満開の花に埋もれてみたいものだ。
posted by 紫乃薇春 at 21:40 | Comment(0) | 桜プロジェクト

2012年02月23日

夕景〜2/23

夕景〜20120223

数日振りに晴れた午後。しかし桜を観るのに時間が取れず。
明日また天候に恵まれたら神社に行こうと思う。
posted by 紫乃薇春 at 21:04 | Comment(0) | moblog≪夕景≫

2012年02月22日

夜景〜2/22

夜景〜20120222

本日は「猫の日」だそうだが出会えず。
桜も観に行かれず。

降りしきる雨が止むまでは息を潜めて、指をくわえて。
posted by 紫乃薇春 at 23:03 | Comment(0) | moblog≪夜景≫

2012年02月21日

夕餉

夕餉〜20120221

本日の主菜は和風だしの野菜スープ。
味噌汁でも良かったが、近頃は薄口と味醂による「すまし」風味に嵌っているらしい。
豆腐入り。
posted by 紫乃薇春 at 21:48 | Comment(0) | その他

2012年02月20日

寒梅の季節

寒梅の季節〜20120220

今年は梅の開花が全国的に遅れているらしい。
太宰府、島原城など早咲きと云われる九州の名所はどうか。

写真は五年前の荏柄天神の梅。
posted by 紫乃薇春 at 21:19 | Comment(0) | その他

2012年02月19日

夕景〜2/19

夕景〜20120219

本日は「雨水」―雪が雨に変る頃、転じて気温の緩み始める頃という意味だそうだが、暦を嘲笑うかの如く朝方また粉雪が降りしきった。
日暮れ前には青空が覗いたが、気温は零度前後を行ったり来たり。夜間の凍結を危惧するものだ。
posted by 紫乃薇春 at 20:13 | Comment(0) | moblog≪夕景≫

2012年02月18日

雪景色

雪〜20120218

積もる様な降り方ではないが、予報通りに雪。
夜は止んだが曇ったままで、路面も乾き切っておらず気温は下がる一方。
今夜は凍結の惧れ有。
posted by 紫乃薇春 at 23:01 | Comment(0) | moblog≪空模様≫

2012年02月17日

夕景〜2/17

夕景〜20120217

日中覗いた青空は日没を待たずに色褪せ、肌を切る様な風が吹亘る夕暮れ。
また、雪の予報が出ているらしい。
posted by 紫乃薇春 at 19:20 | Comment(0) | moblog≪夕景≫

2012年02月16日

ソライロの日 2012年2月16日

ソライロの日〜20120216壱

2012年2月16日16時16分の空色。

昨日までは雨雲、もしくは雪雲の覆う日が続いていたが、今日は時折晴れ間の覗く空。だが16時16分その時刻には影の差さない曇り空になった。
今日は恐らくこのまま、薄らと晴れたり曇ったりの天気が続くのだろう。

ソライロの日〜20120216弐
posted by 紫乃薇春 at 16:42 | Comment(0) | 紫夜(投稿)

2012年02月15日

夢寝見

、と云えば井上陽水の楽曲の題名だが、実際うたた寝をしながら夢を見ていた。
場所は何処か山岳の中腹、JR(というよりは嘗ての国鉄)ではなく、東武だか西武だかの私鉄の駅があり、古びているが線路の枝分かれした、一種のターミナルを想わせる様子。その脇のプレハブの様な建屋を会社と呼んで勤務しているが、何の会社かわからない。社長と思しき人が意外に多い従業員を全員呼び、今日からロープウェイが通うのだと告げる。見ると麓の谷底から高圧線の様なケーブルが私鉄の線路を跨ぐ様にくねって伸び、私鉄駅の向こう隣まで通じている。やがてゴンドラが上ってくるのが見えた。
既視感はあるが、一体何処の山、駅、ロープウェイだったのか。だが少なくとも今一番身近な長崎の稲佐山などではなさそうだ。幼年期の記憶が元ならば、横岳辺りだろうか。ただ何となく、現在の光景として見ている様でありながら、この駅も、ロープウェイも、会社も過去の存在であり、既に廃されたものであることを認識する「外」からの自分を感じていた。

さがゆき、山村誠一が同行するパリヤーソの九州ツアーが今日から始まっている。初日は鹿児島。明日は鹿児島県下の姶良市にて公演があり、明後日から三日間は宮崎県に場を移す。
行きたいのは山々だが最も条件の良い今日は結局時間が取れず、明日以降はどんどん場所が遠ざかる。直線距離は近くても、交通の便が悪くなる。鹿児島市街ならまだしも、その他の鹿児島、宮崎など同じ九州とは云え長崎からはひと旅行である。
指を加えて日程を眺めながら、次に聴けるのは何年先かと呟くのだった。
posted by 紫乃薇春 at 23:26 | Comment(0) | ことばたち

2012年02月14日

或る夜のバレンタイン

昨年一昨年と2月14日はハウステンボスを訪れ、チョコレート・ハウスでチョコレート・フォンデュを食べてバレンタイン・ムードを味わった。だが今年は生憎夕方まで時間が取れず、営業時間に間に合わなかった。
夜、街へ出て「ぽると」でお馴染みの白十字パーラーを訪ねたが、こちらもやはり閉まっていた。そこでチェーン店ながら美味しいデザートを扱う京町の店舗に赴き、時期限定のチョコレート・ケーキを購入。その後街中に3軒(いや、4軒か?)あるインド料理店のひとつに行き、野菜と豆のカリーを食す。いつもの年のバレンタインデーとは大分趣を異にしているが、所詮は業者の商魂から生まれた根無しの行事。チョコレートが好きで毎年便乗してはいるが、折角なら銀座ル・ショワのショコラ・フレくらいの味わいが欲しい。九州に移り住んでからは仲々そこまで美味しいチョコレートに出会えず、日々そう退屈もせず過ごしてはいるが、不満があるならこれが一番かも知れぬ。

Vt.Day〜20120214壱

Vt.Day〜20120214弐

ル・ショワのショコラに引けを取らぬ旨さの「野菜の」カリーを食べて舌鼓。帰宅して甘いデザート。こんなバレンタインの過ごし方も良いものだ。
Vt.Day〜20120214参
posted by 紫乃薇春 at 23:03 | Comment(0) | 日記

2012年02月13日

【DVD】ウルトラマン Vol.1

先日観覧した「ウルトラマン・アート!」展のおかげか帰宅後久々にウルトラマンの本編が観たくなり、昨夜はDVDのVol.1を引張り出して1話から4話まで通して観賞してしまった。45年、いや初代ならば46年前に制作された作品でありながら、今観ても全く古びていない。むしろその後大量生産されてゆく多くの特撮映画、或いはCG等用いた作品などよりよほど新鮮で生々しい。
DVDウルトラマンVol.1〜20120213-01
全28話を事前に創り上げ、放送順はあったもののはっきりした第1話や最終回というものを持たず1話1話が独立した印象を受けるウルトラQと違い、ウルトラマンは初回から(多少の前後はあるものの)最終話までが時系列に沿って描かれ、各話が有機的に関連性を持っている。その為第1話「ウルトラ作戦第一号」はかなり露骨にウルトラマン、また科学特捜隊員達の紹介の要素を帯びており、キャストの動作や互いのやり取りにもどこか棒読みをする様なぎこちなさがあるのは否めない。だがそれ故に全39話中でも取分けて風変りな出来映えとなったことも確かだ。
宇宙怪獣ベムラーとの戦闘後、イデ隊員にヒーローの名を訊かれたハヤタが「名なんかないさ」と云うシーン、「そうだな…じゃ、ウルトラマンというのはどうだ?」と答えるのだがその思いつきは醒めた眼で見れば余りに唐突である。小型ビートルと赤い球の衝突後、ハヤタ隊員とウルトラマンとの邂逅の場面は最終回でウルトラマンとゾフィーとが対面するシーンと呼応しているが、構図等遥かに稚拙であり、しかしそれ故にこの39話を撮上げてゆく僅か1年足らずの間にどれ程技術が進歩したことだろう…と感慨を抱く源ともなっている。

第2話「侵略者を撃て」では早くもウルトラマンの1、2を争う人気敵役・バルタン星人が登場するが、この話もまだ紹介的要素を伴って描かれる。冒頭、右眼の周りに丸いアザを拵えて登場するイデ隊員はここでその(第1話にも兆候はあったが)謂ば三枚目としてのキャラクターを確立。また始めと終りの寝室のシーン等顕著な例として、アラシ隊員との漫才コンビの様な間柄も見えてくる。
だが何よりもこの話ではムラマツキャップとフジ隊員との会話中初めて名称が飛出スペシウム光線、このウルトラマンの必殺技を視聴者に印象づけたことが重要だろう。第1話でも既に登場した技ではあるが、そのまま案内もなしに進んでしまっては当時の視聴者はキョトンとして、置いてきぼりを喰ったかも知れない。
DVDウルトラマンVol.1〜20120213-03
これも有名な怪獣・ネロンガが登場する第3話「科特隊出撃せよ」辺りになると各主要キャストもお馴染みになり、出演者の動きも大分ほぐれて自然な演技が見られる様になる。
何てことのない初期のエピソードのひとつの様だが、1話2話とも出演していながらいささか印象の薄かったホシノ・イサム少年がここではさり気なく脚光を浴びている。どちらかというと子供の身勝手さが際立ってしまっている様でもあるが、冒頭フジ隊員と同行した先で見つけた古井戸に果敢に(というより無闇に)潜ってゆく場面、正直観る方はハラハラするが、その地底で彼が巨大な光る眼を見つけたこと、もしくは眼が彼を見据えたことからドラマが大きく動いてゆく。ネロンガに仕返ししてやるのだと云って科特隊の基地からスパイダーを無断で持出し、ネロンガに発砲する一連の行動も今、大人の眼で見れば腹立たしいことこの上ないが、少年の時分にはむしろ共感し、自分自身を彼に投影して観た憶えがある。

第4話「大爆発五秒前」は前作・ウルトラQへのオマージュである。ウルトラQで登場した海底原人ラゴンが再登場、いや別の個体か。オマージュであると共に、ウルトラQとの違いを視聴者に告げるエピソードでもある。
前作ではほぼ人間と同程度のサイズであったのがここでは体長およそ30m、作中嘗てラゴンと人間との遭遇があった事実を仄めかし、イデ隊員がラゴンの音楽好きを思い出し作戦に移す場面などはウルトラQにおけるエピソードとの繋がりを示す。だがこちらでのラゴンは音楽を聴いて更に凶暴化し、登場人物と視聴者を裏切るラゴン。これが、ウルトラQとウルトラマンの世界観の相違にも繋がる。
ラゴンが巨大化したのは原爆による被爆の所為ではないかという劇中の台詞があり、肩にも不発の原爆をぶら下げて現れる。陸に上がる前の登場シーンでは大津波を想わせる演出があり、放射能の脅威とも相まって昨今観るのが辛い方もいるかも知れない。
この回でもささやかながらホシノ少年の活躍が描かれる(撃墜されたビートルよりパラシュート脱出したアラシ隊員を狙うラゴンの注意を惹きつける場面)が、この回より後は出番のない話が徐々に見られ、また実生活におけるアクシデントにより後半は全く出演しなくなってしまう為、1巻通してホシノ少年が登場するのはこのVol.1のみである。
DVDウルトラマンVol.1〜20120213-02


posted by 紫乃薇春 at 22:30 | Comment(0) | 映画

2012年02月12日

「ウルトラマン・アート!」展

昨日のことになるが、前夜より泊りがけで長崎に赴き県立美術館にて開催中の「ウルトラマン・アート!」展を観てきた。
「ウルトラマン・アート!」展〜20120211-0212壱
ウルトラマン、というと意外に思う友人(殊に近年ネットにて知合った方々)もいるかも知れないが、隠れでもムッツリでもなく私は根っからの円谷ファンてある。とは云ってもテレビが普及した世代の所為かゴジラに代表される劇場用作品は余り観ておらず(タルコフスキーやブレッソン、溝口健二等の映画に目覚め、観嵌るのは大学に入り、そうしたものに詳しい学友や恩師達と巡り会ってからのこと)専らテレビ向けの、殊にウルトラ・シリーズと呼ばれる番組を中心に観て育った。
「ウルトラQ」から「ウルトラセブン」までの、所謂第1期と云われる作品はまだ物心つかぬ時期に放送された為、再放送でしか観たことがない。リアルタイムで観たのは第2期の「帰ってきたウルトラマン」以降であるが、同作はまだ着ぐるみの造形にも味わいがあり(但し中期くらいまで)ドラマをしっかり描いていたこともあって全51話を飽きることなく観ることが出来た(リアルタイムで観たウルトラ・シリーズ最初の作品ということで思い入れも少なからずある故なのは否めない)。だが続く「ウルトラマンA」は光学等技術的には進歩しているものの、むしろ技術力に安直に頼り過ぎてその他の造形や構成等がおざなりに感じられ、自身の生活が慌ただしくなり始めたこともあって途中までで観るのを止めてしまった。その後の「ウルトラマンタロウ」や第2期の終焉を告げる「ウルトラマンレオ」は放映のあることは知っていたものの、リアルタイムでは殆ど観ていない。
円谷によるウルトラ・シリーズはその後幾つか飛び飛びに作られたが、質量共に本格的な復活を遂げるのは平成になってからである。「ティガ」「ダイナ」「ガイア」「マックス」「メビウス」(いずれもウルトラマン〜の名を冠する)等々一連の作品が続々と作られたが、昭和の第1期辺りをリアルタイムで観て育った世代辺りが制作の中心となっているのだろう。個人的には「ティガ」の一部の回以外本放送を観てはいないが、「マックス」では昭和シリーズのオマージュが随所に描かれ、故・実相寺昭雄監督自身の手によるウルトラセブンの「狙われた街」へのアンサーとも取れる「狙われない街」が収録されたDVDは、同じ回にウルトラマン「恐怖の宇宙線」へのオマージュが込められていることもあり迷わず購入した。

「ウルトラマン・アート!」展はテレビ向けウルトラ・シリーズの、殊に第1期作品「ウルトラマン」及び「ウルトラセブン」に脚光を当てた展覧会である。展示物はウルトラマンや怪獣達のフィギュアやメカ、セットの一部。また当時の貴重な記録写真等も多数掲示されていた。造形物は後の時代に造られた再現のものが多いが、中に実際当時の撮影に用いられたものもあって、数十年前よりブラウン管を通して観た謂ば夢の世界のものが今、目の前の手を伸ばせば届く処にあることに非現実の様な感慨を覚えた。ウルトラマンのカラータイマーやブーツ、ウルトラセブンのグローブ等、形見の遺品めいた趣のある品から怪獣の着ぐるみの一部等、例えば「ウルトラマン」第1話に登場したベムラーの尾の一部というのがあったが、あたかも発掘された恐竜の化石の如き生々しさがあったが、それだけ同時の造形スタッフが丹念に創り上げていたということだろう。現存が奇跡の様なウルトラセブンの有名なロボット怪獣・キングジョーが本編中、分解し飛行する際に使われたパーツの実物などは今回、ファンにとって特に目玉の展示物のひとつに違いない。
ウルトラ・シリーズに付き物の正義の戦隊、科学特捜隊やウルトラ警備隊の隊長、隊員役の方が実際に着ていた隊服なども幾つかあり、現在も御存命のフジ隊員役・桜井浩子氏やアマギ隊員役・古谷敏氏所蔵の服やヘルメットは、演じた方々が記念の品として大切に保管してきたことを窺わせた。桜井氏所蔵の科特隊通信機器・流星型ピンバッヂは、子供の頃無性に欲しかったアイテムのひとつである。また、既に他界したウルトラ警備隊キリヤマ隊長役・中山昭二氏の隊服やソガ隊員役・阿知波信介氏のヘルメット等は文字通りの遺品である。
「ウルトラマン・アート!」展〜20120211-0212弐
展示室は大きく5つのブロックに仕切られ、最初の部屋はいきなり等身大のウルトラマンとウルトラセブンがお出迎え。展示物は全てレプリカであるが、このスペースのみ撮影可となっており、ウルトラマンや怪獣達と並んで記念撮影が出来る様計らわれている。
立ち並ぶ二人のヒーローを横目に奥へ進むと、マグラというマニアックな怪獣が鎮座している。マニアックといってもウルトラマン全39話中でも人気の高いエピソードである第8話「怪獣無法地帯」に登場するので、見覚えのある方は多いと思う。ただ、同エピソードではバルタン星人と並び有名な怪獣・レッドキングや所謂“イイモノ怪獣”ピグモン等が登場し、ウルトラマンとの戦闘シーンも無く科特隊のナパーム手榴弾によって始末される為、いささか陰に隠れてしまった感が否めない。
マグラと衝立を挟み背中合せにはバルタン星人が仁王立ち。このバルタン星人と向い合せに、ウルトラセブンの人気敵役・メトロン星人がいた。子供の頃からウルトラマンにおけるバルタン星人と同じポジションの存在としてウルトラセブンのメトロン星人を見ていた私にとって、この配置は実に象徴的だった。両者は造形に殊に共通点はなく、本編における演出者も異なり、あくまで私にとって響きが似ているという以外、同じ立ち位置とする根拠は何もない。但し、バルタン星人二度目の登場時(第16話「科学特捜隊宇宙へ」)と「狙われた街」のメトロン星人はいずれも、バルタン星人はウルトラマンの八つ裂き光輪によって、メトロン星人はウルトラセブンのアイスラッガーによって、躰を縦に真二つに切断されて果てる(バルタン星人は更にその後、切断された左右の躰をスペシウム光線により爆破されている)場面がある。
メトロン星人は「狙われた街」においてモロボシ・ダンとメトロン星人が卓袱台を挟み対峙する印象的な場面のスチールを背景に、立体の方も卓袱台を前に畳の上で胡座をかいている。ここは畳に上がり、メトロン星人との「狙われた街」ごっこが出来る仕様になっている(つい躊躇ってやらずに先へ進んでしまったが、本当は私もメトロンと卓袱台を囲みたかった…)。メビウスの「狙われない街」でもメトロンはやはり畳の上で胡座っているが、これがメトロン星人を象徴する佇まいなのだろう。この奇妙に庶民的な下町風情がウルトラセブン制作時、近未来の架空の都市を意図した首脳陣と軋轢を生み、同時制作していた第12話「遊星より愛をこめて」が巷より抗議を喰う問題作となったこともあって故・実相寺監督はその後同作の終盤まで干される結果を招いたと聞く。
「ウルトラマン・アート!」展〜20120211-0212参
この撮影可のスペースには他に科学特捜隊のジェットビートル、ウルトラ警備隊のウルトラホーク1号及び3号が展示され、レプリカとはいえ当時に忠実な力感溢れるデザインに胸躍らずにはいられなかった。

第2の間は主にウルトラマン、第3の間はウルトラセブンに縁のあるレプリカに交え現存する当時の実物と現場を伝えるスチールを展示。また、ウルトラマン及びウルトラセブンの主題歌と連動するスライドショーも投影していた。
第3の間に連なる4つ目のブロックにはウルトラセブンに登場したカプセル怪獣・ウインダムの再現した頭部などの他、隊服やヘルメット、隊員達の所持品類等を展示。そして最後の間にはウルトラQからウルトラセブンまでの各話の台本と、同時各社から競って販売されたソフビのフィギュアや特集号の雑誌等が陳列されていた。

展示室を抜けると物販コーナーがあり、同展のカタログの他様々なアイテムが売られていた。カタログと共に私が購入したのは、科学特捜隊の流星ピンバッヂ。少年時代より求めていたものにこの齢になって辿り着き、買う破目になるとは思わなかった(笑)。
実は他にもうひとつ、土管に描かれた愛すべきハンペン―もといガヴァドンの落書きという、ガヴァドン愛好者垂涎のミニチュアがあったのだが値が高く、所持金が心許なく諦めた。が、しかしあれはガヴァドン好きなら押さえておくべきで、期間中是非とも再度訪ねてなければなるまい。


「ウルトラマン・アート! 時代と創造―ウルトラマン&ウルトラセブン」展
(ウルトラマンシリーズ45周年企画)

2012年1月27日(金)〜3月31日(土)
長崎県美術館 企画展示室
10:00〜20:00(最終入場19:30)
休館日 2月13日(月)、27日(月)、3月12日(月)、26日(月)

開催初日の1月27日にはウルトラQの江戸川百合子役及びウルトラマンの科学特捜隊・フジ隊員役として名高い桜井浩子氏のトークショー&サイン会が行われたそうだが、行かれず残念である。
尚、2012年7月7日(土)〜9月2日(日)埼玉県立近代美術館にて、同年9月15日(土)〜10月28日(日)香川県の高松市美術館にて同展が開催されるそうなので、お近くにお住いのウルトラ・ファンの方は是非足をお運び頂きたい。
posted by 紫乃薇春 at 10:57 | Comment(0) | その他

2012年02月11日

長崎にて

ウルトラマンアート・ポスター〜20120211

「シュワッチ」の気分で。
詳細は後日。
posted by 紫乃薇春 at 19:20 | Comment(0) | モバイル

2012年02月10日

夜景〜2/10

夜景〜20120210

明日に備えて、深夜の逃避行。
posted by 紫乃薇春 at 23:44 | Comment(0) | moblog≪夜景≫

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