明日は今日とはほぼ真逆の天気になるそうで、青空は保ってお午頃まで。その後崩れるらしい。
昨日に続き今日も夕方マイ桜を見に神社に寄ったが、いささか落胆する出来事があった。さくらプロジェクトの開始以来見続けてきた定点観測の小枝に唯一残っていた実が除かれてしまったのだ。その他昨日見つけて報告したばかりの色づいた実も既に無かった。
人の仕業か鳥或いは小動物の仕業か、それとも天候によるものかはわからない。ただ、随分紅く染まっていたとは云え完熟にはまだ遠いので桜自身による自然落下の可能性は低いだろう。花柄の根元近くからふっつりと無くなっていること、ソメイヨシノの場合は実が成っても種の育たないことが多く、また(一般には)食用に適さない等実用価値に乏しい為熟す前に間引かれてしまう話も聞くので、人為的に除去された可能性が高い様にも思える。
実のない実であっても確実に樹の養分を吸い、殊に老木の場合は(ただでさえ短い)ソメイヨシノの寿命を縮めることにもなる為、取り除くことで樹の負担を軽減する意図は納得も出来るが、全く個人的な感情ではあるが実の熟すのを楽しみにしていただけに残念だ。今日辺り定点観測の実のクローズアップを撮りたいと思っていた処、狢にでも化かされた気分を味わうことになった。こんなことなら昨日撮っておけば―とぼやくも、後悔先に立たずとはこのことである。
幸い今日は新たに別の枝に色づいた実を見つけることが出来た。この実も果たしていつまで残っているか定かでないが、ひとつでもふたつでも熟す実が見られれば幸いだ。間引かれてしまう前に食べてしまいたい―という気持もあるが、早まったら頗る苦い想いを味わうだけだろう。
今朝某所にて呟いた話であるが、佐世保市と隣県・佐賀の伊万里市とひ結ぶ国見道路が土砂崩れにより一部陥没、現在通行止めとなっている。土砂崩れが発生したのは今月24日の朝(同日の午前8時25分頃通行人より連絡を受けたとのことなので、実際の発生時刻は不明)だが知ったのは昨夜。ネットでとあるサイトを読んでいて偶々目に留まったのだが、発生から二日も経ってから知ったことがまずショックだった。災害箇所が長崎県(佐世保市)側ではなく佐賀県(伊万里市)側であったことで、地域ニュースでもさほど大きく取上げられていなかった(らしい)ことが遅れて知った原因のひとつかと思われる。
その道路はこちらに移ってから個人的に注目度の高かった道路で、先日初めて通り日記のネタにもしただけに「あの道が…」という、もうひとつのショックである。但し利用したのは今月の11日で、崩落の数時間前と云う程切羽詰まる話ではない。とは云うものの、その道を走ってからまだ半月、いや二週間も経っていないのに深刻な災害に見舞われ不通になるとは溜息である。
電磁波探査で一時は二カ所(当初は三カ所とも)から生体反応を検知したそうだが、大型掘削機等を用い付近の土砂を除去したが何も発見されなかったとのこと。人的被害者はない見込みだが、今後の作業等で被害の見つかる惧れがない訳ではない。生体反応の主は人とは限らないので、何らかの動物が生埋めになっている可能性はある。
災害箇所は一部と書いたが、幅約8メートル、長さ約100メートル、高さ約3メートルに亘るというので結構大規模である。これから季節が雨季に向かう為、本格的な復旧工事は夏以降ではないかとの声も出ている。
同道路は佐賀県伊万里市から西松浦郡有田町を経由し長崎県佐世保市に至る、国道498号のバイパス道路。嘗ては有料道路であったが償還の完了に伴い、2007年11月30日を以て無料化を実施。九州北部、殊に福岡県北部から佐賀県を経て長崎県北部を結ぶ便の良いルートの一角として重要視されている。
天候が良ければ眺望にも恵まれ個人的にもこれからしばしば利用してみたいルートだが、これで当分の間通行不能かと思うと返す返すも残念である。少なくとも現在の処人的被害が出ていないことに喜び、今後の復旧作業において二次災害の起こらぬことを祈りたい。