2009年03月01日

村田直哉×大沼志朗×神戸智浩Live at Special Colors

村田×大沼×神戸@Special Colors〜20090301(1)

2009年3月1日(日)
新井薬師前 Special Colors

村田直哉(ターンテーブル他)
大沼志朗(ドラム)
神戸智浩(ギター)

当初は村田と大沼のデュオの予定だったが直前に神戸にも打診があったそうで、第1部は村田×大沼のデュオ、第2部は神戸を加えたトリオでの演奏となった。
20時開演の予定が30分余り押してのスタート。悲しいかなこの手の即興のライブは客の入りに恵まれず少しでも開演をずらし客足を揃えてから…というスタッフの苦心かも知れないが、それでも鈍かった。
しかし演奏はそんな靄を吹飛ばす様な快演。大沼志朗の気迫で押すドラムの存在がやはり大きいのか。村田直哉も神戸智浩も普段の実力以上の力を発揮したのではあるまいか。いや、これが彼等の本来の力なのか。
大沼が椅子に着くと間もなく自分の体を打楽器にして叩き始めた。村田は小物―さがゆきか蜂谷真紀が使いそうな子供の玩具らしき鳴り物を手にして応える。それが数分間の導入となり、一呼吸置いた後ドラムとターンテーブルによるバトルに。大沼の、PAを通していない生音のドラムが村田の電気機材(ターンテーブル)より強い音圧で迫るのが凄まじい。しかもこの日の大沼のドラムセットはスネアとシンバル1枚のみというシンプル極まりない構成だったのだが、フルドラムと遜色ない迫力。エレクトロニクスの音の海にドラムの打音が散りばめられるのがこういう場合一般にイメージされるが、その逆だ。ドラムによるリズムの洪水の微かな隙間に村田の電音が漂っている風に聴こえる。
以前聴いたことのあるライブで大沼志朗は私の目の前でドラム用ブラシの針金を全て粉々にしてみせたが、今夜もスティックを2本へし折った。1本目は最初のセットの途中で先端が折れ、そのスティックは勢い余ってPA席まで刺さる様に飛んで行った。2本目は第1部2セット目の終り、激しく振下ろした途端に真ん中から真っ二つに。それがエンドマーク代りになり鮮やかにセットを締括ったのもユニークだった。
後半のセットでギターの神戸が加わるとエレクトロニクスの音にも厚みが増し、大沼のドラムに音量の面でも引けを取らない為、より演奏は壮絶に。神戸は1部を客席で聴く間にも自身が演奏に加わっているかの如き没入振りで、しかし手も足も出せないジレンマから解き放たれたその喜びを音に込め抜いて聴かせた。過去数回神戸の演奏に触れているが、間違い無く今宵が最高の出来映え。
2部も2つのセットをやり、殊に2セット目のラスト3人の誰がでもなく張りつめたバネがバチョン、と弾け飛ぶ様に決まった終り方。途中が面白くても終りが合わないというのは実の処即興演奏にはしばしばあることで、しかしそれは演奏者が互いを感じられない為のちぐはぐに他ならないのだが、分裂寸前まで暴走しながら(そう聴こえながら)ケツが合うというのは自分の音を出しながら共演者の音がわかっているということで、聴いていても気分が、いや気持が良い。

それにしてもより原初的な次元で血の騒ぐライブ。大沼志朗の存在があればこそとも云えるが、村田直哉そして神戸智浩にとってもこの上ない経験、体験になったに違いない。
私としても、こういう現場にこそ居合せたいものだ。
村田×大沼×神戸@Special Colors〜20090301(2)


posted by 紫乃薇春 at 22:55 | Comment(0) | 音楽

雨〜3/1

雨〜20090301

三月に入ると春らしい風の薫りを感じるのが常であったが、今年はかじかむ指を弄んだまま泥まみれで迎えた。晴れ間が覗いていても雨粒が滴ってきたり、やっと止んだかと思えばまた雲に覆われたり、その繰返しだ。
新井薬師まで今宵は村田直哉と大沼志朗のライブを聴きに向かう処。この雨が熱いバトルに水を差すことにならねば良いが。
posted by 紫乃薇春 at 18:13 | Comment(0) | moblog≪空模様≫

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