
長崎では現在、ランタンフェスティバル2012が開催されている。春節祭を起源とするこの催しは、旧暦(中国暦)の元日を初日として約2週間行われる。昨年は2月上旬、一昨年は2月下旬に催されたが、今年は1月の下旬から。年によってひと月近い差があることにそこはかとない違和感を覚えるが、中国の暦には全く疎い為、計り知れない深い由緒があるのだろう、とぼんやり思う。
九州に移り住んで三度目の初春、今年も昨日同フェスティバルに足を運んだ。一昨日行くつもりが寝過ごし、昨日も寝坊気味だった為、本当はまだ陽のある内に着いてゆっくり幾つかの会場を観て巡るつもりが新地の中華街と湊公園のみ、しかも随分急ぎ足になった(同行した相方は唐人町の福建会館辺りまで足を延ばしていた様だ)。週末は人も多く路地の真ん中に立止まって観るという訳にも行かないので出来れば平日に訪ねたいが、少なくとも日中は仲々時間が取れない。期間終盤にも土日があるので、その頃にもう一度行かれればと思っている。

今年のフェスティバルについて、Twitter等でピンクのランタンのことがしきりに云われていたので、どんなものだろうか、と中華街の路地などに吊されてあるのを想像しながら向かったが、いざ着いてみると変り映えのしない赤いランタン。中秋節で見かけた黄色いランタンもあるにはあるが、ピンクのものは路地には見当たらない。赤も黄色もそれはそれで綺麗なのだが、いささか拍子抜けしながら北門を抜けると、銅座川の上に揺れる沢山の桃色。そういえば誰かの呟きで「場所が場所だけに淫靡な…」というニュアンスの発言があったが、成程こういうことだったのかと合点がいった。
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ランタンフェスティバルの主会場となる新地の中華街は南北にやや長く、いささか歪んだ四辺形をしている。それを更に四分する様に、東西と南北に交差して路地が通っている。中華街への四つの入口にはそれぞれ門があり、各々の方角を司る四神(四聖獣)が刻まれてあるという。

その辺りの文献をおざなりにしか読んでおらず、根拠もなく当初、四つの門の内側にある電飾がそれなのだろうと思っていた。確かに、東門には青龍の電飾が、南門の内側には朱雀を象った電飾が頭上を彩っている。だが西門にあるのは白虎ではなく女性の姿をした電飾であり、北門の奥を彩るのは武将を象った灯りである。
玄武は通常蛇が絡みついた亀の姿で描かれることが多いそうだが、玄帝(玄天皇帝)として描かれることもあるらしく、それと捉えれば通じないこともない。一方西門の電飾は何故女性なのかと理解に苦しんだ。色々調べる内に、古代中国では生まれつき秘部が無毛の女性を白虎と呼んだらしいことを知った。他方で同様の男性を青龍と呼ぶらしく(龍は男性の生殖器の象徴であるらしい)、いずれも非常に稀であることからこの白虎と青龍が結ばれると非常な幸福がもたらされるという。
西門の女性電飾がそうした含みで描かれているのならば存外の深さに感服するが、同時に何てエロティックなのだろう、とドギマギしてしまう。真相は定かではない。実の処四つの門が建つ場所には四神のレリーフがあるそうなので、いずれ改めて観に行ってみるつもりでいる。但し、ランタンフェスティバル等人通りの多い時期は避けるのが賢明な様だ。
所謂三大中華街と呼ばれる他の二所はどうなっているのかこれも興味ある処だが、ネット等で散々調べても今ひとつわからない。嘗て関東住いだった頃、横浜の中華街には何度も足を運んだことがあるが、当時は四神というものにまだ余り関心がなかった。神戸の南京町にはまだ足を踏入れたことすらなく、いずれ機会があれば横浜・神戸共に訪ね、調べてみたい。
長崎ランタンフェスティバル2012・開催期間
2012年1月23日(月)〜2月6日(月)
posted by 紫乃薇春 at 22:22
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日記